アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、親や兄弟にアトピーの人がいると発生しやすい病気と言われていて、アレルギー性鼻炎や気管支喘息などのアレルギー疾患を経験している人に多いと言われていることから、アトピー性皮膚炎の発病には遺伝的な要因があるのではないか、と考えられています。
一般的なアトピー性皮膚炎の症状としては、乳児では、乳児湿疹と混同される場合があります。頭部から顔面、身体、手足の順に炎症が広がっていきます。幼児から学童の時期には、関節の内側を中心に発症して、耳の下部分が裂ける耳切れの症状が出ます。思春期以降は、広範囲に乾いた慢性湿疹が出るようです。
症状がひどくなってくると、皮膚が乾燥して表面が白い粉を吹いたようになったり、赤い湿疹や結節などができるなどの症状が出て、どちらの場合にも強いかゆみを伴います。また、患部が傷になると、じゅくじゅくと湿潤した部分からつゆや膿のような液体が浸出することもあります。
アトピー性皮膚炎の合併症としては、円形脱毛症や幼児では黄色ブドウ球菌などによる伝染性膿痂疹(とびひ)が多く、伝染性軟属腫(水いぼ)などのウイルスによる皮膚疾患にも感染しやすいと言われています。顔面の症状がひどい場合には白内障や網膜剥離を合併してしまう場合もあります。
アトピー対策
アトピー対策として日常生活で注意する点として、水道水に注意することです。水道水に含まれている塩素が皮膚炎のアレルゲンになることがあるので飲み水はもちろん、風呂やシャワーの水にも注意してください。そして皮膚を清潔に保つということです。こまめに入浴することは大切ですがその後のスキンケアをきちんと行ってください。
食べ物がアトピー性皮膚炎を悪化させることも考えられます。草食動物(牛など)の脂肪や酸化された脂肪を摂取しないようにしてください。無農薬、無汚染の野菜や海草を多く食べることも大切です。ドレッシングはリノール酸系の油のとりすぎに注意して選ぶようにしてください。
食生活などで大切なことは、食事や間食を食べ過ぎないことです。甘いものや加工食品、スナック菓子などは避けるようにしてください。それから、食品添加物や農薬、化粧品や合成洗剤、シャンプーや歯磨き粉などにも注意して化学物質をなるべく避けるようにしてください。
普段の生活習慣で気をつけて欲しいことは、不規則な生活をしていると自律神経系のバランスを乱すので早寝早起きを心がけることです。自立神経系を安定させるためにはストレスや疲労をためないことも大切です。それから薬を使いすぎないことです。食生活や生活習慣を見直さずに薬にだけ頼っていても、アトピー対策に有効とはいえません。
大人と乳児のアトピー
一般的に皮膚が弱く、赤ちゃんの頃にオムツかぶれがおきやすかったり、大人になってからは化粧品や塗り薬、、洗剤などで接触性皮膚炎を起こしやすい人が、アトピー性皮膚炎を発症しやすい体質だと言われています。こうした体質の人はアレルギーやアトピー性皮膚炎に注意が必要です。
アレルギー体質の人は、アトピー性皮膚炎を発症して悪化させないために、次のことを心がけてください。まず、皮膚をいつも清潔に保って、保湿をしっかりとして皮膚を乾燥させないようにしてください。室内からアレルゲンになる物を取り除いて、いつも清潔に保つことも大切です。
もし皮膚が痒くなった時に掻いて皮膚を傷つけないように、手の爪はいつも短く切って、引っかからないように滑らかに磨いておいてください。かゆみを出さないために、暑すぎたり寒すぎたり、または急激な温度変化をなるべく避けて、適温適湿を心がけることがアトピー対策となります。
アトピーの対策には汗をかいたらこまめに着替えをするということは当然ですが、直接肌に当たる衣類は、綿などの刺激の少ないものにした方がさらに効果的です。アルコールによって体温が上昇するとかゆみやじんましんが出る場合があるので、体調や体質によってはアルコールを避けた方が良い場合もあります。